Collectionism VII /“QUN” for orchestra(辻田 絢菜)(2017年改訂版 委嘱作品/関西初演)

アンサンブル・フリー第26回演奏会
2017年11月12日(日)
神戸文化ホール 大ホール

辻田絢菜 作曲
Collectionism VII /“QUN” for orchestra 2017年改訂版(委嘱作品/関西初演)

【当時のプロフィール】
■作曲家 辻田 絢菜
(※2017年11月12日時点のものです)
東京都生まれ。都立芸術高校卒業。
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学院修士課程作曲専攻修了。2013年 安宅賞受賞。2014年 第83回日本音楽コンクール作曲部門(オーケストラ作品)入選、岩谷賞(聴衆賞)受賞。
2015年 第25回芥川作曲賞(サントリー芸術財団主催)ノミネート。
管弦楽、室内楽、合唱曲、映像作品等の為の委嘱作品多数。
現代音楽、クラシック、ポップスとジャンルを問わず作曲、演奏会活動を続ける。
作品は藝大フィルハーモニア管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団などにより演奏され、その様子はNHK-FM「現代の音楽」などでも紹介されている。‬
これまでに作曲を伊藤由紀、野田暉行、小鍛冶邦隆の各氏に師事。
21世紀音楽の会 会員。
現在、都立総合芸術高校非常勤講師。‬‬‬
Official Site:https://tayannu.tumblr.com/

■ピアノ/チェレスタ独奏 上水樽力
(※2017年11月12日時点のものです)
1990年生まれ。
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科を経て、同大学院修士課程音楽文化学専攻音楽音響創造研究分野を首席にて修了。
修了時、大学院アカンサス音楽賞を受賞。
現在同大学院博士後期課程に在籍中。
音楽制作を西岡龍彦、香取良彦両氏に師事。
歌曲、純器楽作品から22.2マルチ音響システムのための音楽作品、映像音楽までと広範に及び手がけ、トクマルシューゴ氏最新アルバム『TOSS』への参加(共同作曲、編曲)や同氏とのアニメーションフェスティバルでの共演、映像作家牧野惇氏との広告コンテンツにおける共同制作、コ・ホードマン監督作品を始めとするアートアニメーションにおける共同制作など領域横断的に活動を繰り広げる。
創作活動と並行して、同大学院にて米国のカートゥーン・アニメーション音楽における創作技法とその周辺を対象に研究を行う。
Official Site:https://uemizutaru-chikara.tumblr.com/

【当時のプログラムノーツ】
(※2017年11月12日時点のものです)
[Collectionism]蒐集症。身近な物を捨てられずにどんどん溜め込んでしまうこと。その多くは本人以外が見向きもしないようなガラクタである。

本作は、これまでに発表してきた「Collectionism」シリーズの続編にあたる。
あるテーマを決め、そこから考えられる様々なことを想像して、自身が感じたイメージの数々を音として創作し、「音のコレクション」として配置していく。

サブタイトルであり、本作のテーマである「QUN」とは日本語の「きゅん」を意味する造語。
「きゅん」とは感情を表現するオノマトペで、強く感動して瞬間的に胸が締めつけられるように感じるさまを言い表す。
「胸キュン」といった言い回しもされる。

私達は生きていく中で様々な「きゅん」を感じる。
例えば素敵なことに出会ったとき、可愛いものを見てたまらなくなったとき、恋をしているとき、また悲しくて辛いときでさえ「きゅん」と感じる。
言葉だけでは言い尽くせないこの「きゅん」という複雑な感情を、音で表現した。

本作にはいくつかのセクションが存在し、それら一つ一つは、方向性の違う様々な「きゅん」のイメージを表現したものになっている。
セクションの配置方法には一貫したものはなく、感情の移り変わりなどは行われない。
その瞬間、瞬間のイメージの連続として音楽は進行する。

またそれぞれのセクションには「きゅん」の方向性を大まかに分類する表情記号が付け加えられている。

Hope 希望
Throbbing(doki-doki) どきどき
Deep breath 深呼吸
Error 解析不能
Sigh ため息
Painful 痛ましい
Stimulation 刺激、興奮
Tension 緊張
Delight 喜び
Longing 憧れ、恋しさ
Dying of cuteness キュン死 ………

たくさんの人間が音楽表現に携わる「オーケストラ」という編成に於いて、ひとつの「感情」を表現するということがどういったものになるのか。
もし表現する側、聴く人が違ったら、「きゅん」という感覚はどうなるのだろうか。
様々な探求心と、未来への希望を込めて、この作品を書きました。
お聴きくださった皆様の心に、何かが「きゅん」と響きましたら幸いです。

今回関西での再演にあたり、一部に改定を加えました。
指揮者の浅野さん、アンサンブル・フリーの皆様、ソリストの上水樽さん、また初演をしてくださったアンサンブル・フリー EASTの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
(文責:辻田絢菜)

You may also like

Page 1 of 163

Artículos relacionados

Andorra saxfest 2019 – Youth Saxophone Competition – Vicent Oro?n Bolo?s – 13 Saxophonemes

saxo

XXXVI Konkurs M?odego Muzyka – Szczecinek 2014

saxo

Camille Saint-Saens – Sonate pour hautbois (on Soprano Saxophone) (1/3)

saxo

Deja un comentario