交響曲第4番(P.I.チャイコフスキー)第3楽章、第4楽章

アンサンブル・フリー第28回演奏会(夜の部)
2018年11月24日(土)
いずみホール

P.I.チャイコフスキー作曲
交響曲第4番より 第3楽章、第4楽章

■当時のプログラムノーツより抜粋
ロシア帝国、ウラル地方に生まれたP・チャイコフスキー(1840-1893)は、法律学校を経て法務省の役人という経歴であったが、やがて職を辞し作曲家の道を選んだ。
36-7歳にかけて訪れた苦難(結婚、間もない破局そして自殺未遂)と幸福(経済的支援者の登場)。
それらに翻弄される中で書き上げられたこの第4交響曲は、交響曲作家としても大きな飛躍の端緒となる重要な作品となった。

ー第3楽章 F-dur(ヘ長調)2/4拍子
弦楽器群により次々と弾き出された音達が、あちこち気紛れに勢いよく駆け巡る。
無造作に放置されたおもちゃ箱から、ほろ酔いの手回しオルガンや、ご機嫌な人々の喧騒が飛び出したかと思うと、遠くに生真面目な兵隊の行進が脈絡もなく横切ってゆく。
一糸乱れぬ足取りの厳めしい表情が、却って滑稽でもある。三者が渾然一体と唐草模様の如く絡まり、風に弾けるように空想から覚める。

ー第4楽章 F-dur(ヘ長調)4/4拍子
鮮烈な打楽器の一撃で、祭典の真只中に放り込まれる。
黄金の秋を謳歌し、民謡を歌い酒呑み踊る陽気な人々の波に混じり、憂鬱で悲観的な気分を払拭しようと試みる。
しかし突如立ち塞がるあの運命のファンファーレが、過酷な現実を再度否応なく突きつけてくる。
運命に叩かれた扉を開けることなく押し潰されるのか。辿り着いた解は、孤独と苦悩の末、それを力強く克服する理想の英雄……否、現実を粛々と受け入れつつも、ささやかで素朴な幸せを見出し、日々を慈しみ懸命に生き抜いてゆく、ありのままの己の姿なのだ。

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