ピアノ協奏曲第3番(S.ラフマニノフ) アンサンブル・フリー第24回演奏会

アンサンブル・フリー 第24回演奏会
2016年11月26日(土)
いたみホール(伊丹市立文化会館)大ホール

S.ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第3番
Ⅰ Allegro ma non tanto 0:35
Ⅱ Intermezzo. Adagio 18:05
Ⅲ Finale. Alla breve 28:28

Pf 黒岩航紀
Cond. 浅野亮介

<ピアニスト プロフィール>
※2016年11月26日時点のものです。

ピアノ独奏:黒岩 航紀 Koki Kuroiwa
1992年生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。
大賀典雄賞、アカンサス音楽賞、宅賞、同声会賞、三菱地所賞受賞。第11回東京音楽コンクールピアノ部門第1位、及び聴衆賞受賞。第19回松方ホール音楽賞受賞(第1位)。第84回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。併せて野村賞、井口賞、河合賞受賞。他楽器との共演も多く、アンサンブルピアニストとしても積極的に活動中。「Trio Explosion」メンバー。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、藝大フィルハーモニア、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、セントラル愛知交響楽団と共演。
2013年公益財団法人青山財団奨学生。2015、2016年宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学金制度奨学生。芹沢直美、秦はるひ、江口玲、各氏に師事。
現在、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程に在籍。

<当時のプログラムノーツ>
S. ラフマニノフ(1873 – 1943):ピアノ協奏曲第3番

ロシアの作曲家、ピアニストであるセルゲイ・ラフマニノフはリストとショパンの系譜を継いだピアニズムを作り上げ、20世紀における最高のピアニストの1人であると同時に、20世紀のピアノ楽曲を大きく発展させた。彼の作法は、モスクワ音楽院で学んだことからも西欧の音楽理論に基礎を置くものであるが、親交のあったリムスキー=コルサコフらの影響もあり、ロシアの民族語法も大いに取り入れたものとなっている。ラフマニノフはソヴィエト革命(1917)後にロシアを離れ、パリを経由してアメリカへと亡命し、その後は生涯にわたって祖国に戻ることはなかった。

《ピアノ協奏曲第3番》はラフマニノフがロシアに住んでいた1909年、同年秋に予定されていたアメリカにおける演奏旅行のために作曲された楽曲である。調性はニ長調であり、彼は「ニ長調作曲家」との異名を取るほどこの調を好んでいたという。《ピアノ協奏曲第2番》(1900–01)と本楽曲の間に、ピアノのための《前奏曲》op. 23、オペラ《フランチェスカ・ダ・リミニ》、《交響曲第2番》などを作曲した経験によって、《ピアノ協奏曲第3番》は《第2番》に比べて楽曲構成やフレージングといった様々な点でより磨きがかかっていることが指摘できよう。

楽曲は全3楽章からなる。第1楽章は、これまでの彼の2つのピアノ協奏曲のようなピアノの劇的なパッセージを伴って始まるのではなく、弱音の管弦楽とピアノによるユニゾンの主要主題でもって始まる。主題が管弦楽に移った途端、ピアノのパッセージは縦横無尽に動き、アルペジオでカデンツァを演奏する。転じて、落ち着いた副次主題は変ロ長調で始まり、冒頭のパッセージが帰ってきたかと思うと展開部へ。後半には大規模なカデンツァも置かれており、これまでの旋律が変形された伴奏を伴って終結に向かう。第2楽章は、全体的に静かで落ち着いた部分が多いとは言え、楽曲が進むにつれて盛り上がりをみせ、ピアノの旋律も壮大なものへとなっていく。その後一旦は落ち着きを見せるが、再びピアノのオクターブや和音が激しく弾かれ、大太鼓やシンバルも加わったトゥッティで最高潮を迎えるとそのままアタッカで第3楽章へと進んでいく。アッラ・ブレーヴェの第3楽章はその拍子があらわすように、非常に快活な楽章である。ピアノには超絶技巧的パッセージが続き、時にアクセントや強弱指示によってもたらされる管弦楽の拍節感が心地よい。

また、20世紀の楽曲としては珍しいものではないが、弦を弓の背の部分でこする奏法「コル・レーニョ」や、ゲシュトップト(ベルの部分に右手を入れることで音色、音高、音量を変化させる方法)のホルンに強音を吹かせる、といった管弦楽法にも注目されたい。ピアノと管弦楽の激しい掛け合いで頂点を迎えた後は、そのまま最後まで駆け抜ける。約40分。

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